自分の家で、自分でTVアンテナを立ててみたい!とその前に、電波強度がどれくらいか把握しましょう。
TV受信感度の目安
中 大きな屋外アンテナが必要。ワンセグは入る時もある。
弱 大きな屋外アンテナにブースターが必要。ワンセグはほとんど入らない。
強度で選ぶべきアンテナ機器が違ってきます。
TV電波がどこから来ているか調べる
まず、自分の地域がどのTV電波塔から、TV電波が来ているのか確かめましょう。アンテナ設置の向きの参考になるからです。
自分の地域のTV電波がどこから来ているのか、下記サイトにアクセスすると調べられます。
参考URL→https://tv-area.jp/#/
関東地方ならば「東京スカイツリー」が最大・最強です。近ければ近いほど有利です。
しかし万能ではありません。山や建物などに遮られて、受信できない地域もあります。それをカバーするように、他のTV電波塔(中継局)があります。
- 自宅から「東京スカイツリー」
- 自宅から「地元の中継局」
の方向を把握しましょう。「地元の中継局」が複数ある場合は追加把握しましょう。
アンテナ設置作業の時に、いずれかに向けて設置する事になります。
我が家の場合
「東京スカイツリー」のカバーエリア内にはなっています。しかし「東京スカイツリー」にアンテナを向けても、受信が良好ではありませんでした。
「東京スカイツリー」からは良好な感度を得られず、「他の中継局」(下の図では中継局AやB)にアンテナを向けての設置となりました。
図をご覧ください。我が家の中継局のカバーエリアイメージです。東京スカイツリーと2つの中継局の合計3か所から電波が受信できることにはなっています。
しかし実際はどうかと言うと、
- 東京スカイツリー<青のエリア>からはほぼ受信できず。
- 中継局A<赤のエリア>は筆者がアンテナを設置した時に利用。
- 中継局B<緑のエリア>は業者がアンテナを設置した時に利用。
といった結果になっています。
近所の家のアンテナも参考になる
さらに参考になるのが、近所の家のアンテナです。近所の家のTVアンテナの向きを良く見て下さい。ほとんど同じ方向になっていませんか?
我が家の例です。業者が提案したのは、他の家と同様の向きでした。図で言えば、中継局A<赤のエリア>の方向です。
しかし業務用のアンテナチェッカーで調査したところ、中継局B<緑のエリア>の方が感度良好との事で、その向きで設置してもらう事になりました。
わずかな地理的な差で、どの中継局が受信に有利か変わってくるのです。
某通販サイトの質問欄に、「このアンテナを買えば、◯◯県◯◯市◯◯町でTV受信できますか?」と質問があります。
一件一件の地理的な状況が異なるので、例えエリア内であっても「可能」と断言はできません。実際に設置作業をしてみないと、プロでも分からないのです。
TV電波の強さ
TV受信感度の強さによって、用意するアイテムが違ってきます。予算も違ってきます。
受信感度が「強」以外だと、ブースターが必要になると考えておきましょう。感度が弱くなるほど、予算が必要になります。
受信強度には4段階あります。
- 強電界
- 中電界
- 弱電界
- 最弱
専用機器が無くてもTV受信強度を調べる方法
最も手っ取り早いのは、ご近所の屋根上アンテナを観察する事です。
アンテナの骨の数が多い程、TV受信強度が弱いです。ブースターも付いていれば強度が弱いと確定です。
業者が使うような高価な専用機器が無くても、ワンセグがあれば、簡易的にTV受信強度を調べられます。
簡易的に調べるため、ここでは段階を「強」・「中~弱」・「最弱」に分けます。
受信強度最強の「強電界」
受信強度が最強「強電界」の目安は、屋内のどこでもワンセグが安定して視聴できる事です。
強電界なら一台一台のテレビに、室内用簡易アンテナを設置しても受信できる可能性が高いです。
強電界で弱電界用のアンテナを立てたり、信号を増幅するブースターを併用すると、受信感度が強すぎて、テレビが見られなくなります。
中〜弱の電界
受信強度が中~弱の目安は、上記の逆。ワンセグでの受信が限られた所でしかできないか、ほとんどできません。
「中電界」ならブースターは不要でアンテナのみで大丈夫かも知れません。
我が家は「弱電界」。ワンセグが2階の部屋なら何とか視聴できます。業者に設置してもらった、屋根上のアンテナは20素子+ブースターでした。
最弱の電界
受信強度が最弱の目安は、共聴アンテナとしてCATV(ケーブルテレビ)を引いている地域になります。絶望的な受信感度の弱さです。
素人にアンテナ設置はまず無理です。
まとめ
TV電波の受信強度の目安をまとめました。「強電界」、「中~弱電界」、「最弱電界」の3つのどれになるのか把握しておきましょう。