TVアンテナは屋根上や軒下などの屋外に設置するのが普通です。しかし屋根裏に設置するメリットもあります。
今回は屋根裏にTVアンテナを「自分で」設置するメリットと、デメリットをまとめます。
デメリット 受信感度が下がってしまう
「屋根裏」は正しくは「小屋裏」と言うそうですが、このブログでは「屋根裏」という言葉で統一します。
屋根裏に設置するメリット
悪天候でも受信感度が変わらない
屋根上にTVアンテナがあった時は、風が強く吹くとテレビにブロックノイズが入りました。時には受信ができなくなる事もありました。
プロが屋根上に調整・設置してもTVアンテナが揺れて、ベストな受信ができなくなってしまうのでしょう。
屋根裏にTVアンテナを設置すれば、風雨によって受信感度が変化する心配はありません。
ただしベストな場所にTVアンテナを設置したものの、後日全く受信ができなくなっていました。周囲の建物に大きな変化があったわけでもなく、原因は分かりません。
再調整して解決しました。
経年劣化が遅くなり不調や故障が減る
屋根上にTVアンテナを設置していれば、風雨にさらされる事になります。屋内(屋根裏)に設置すれば、劣化は屋外設置ほど気にしなくても良く、不調や故障が減ります。
屋根上に設置した我が家のTVアンテナは、10年も経っていないのに、TVアンテナを支える脚が錆びていました。
錆びた脚がフニャフニャしていたわけではありませんが、心配になります。
写真をご覧ください。設置してたった7年でこの様子です。
TVアンテナを支える脚が錆びて真っ赤になっています。しかし表面だけでぐらつきはありません。
留めているボルトを外そうとしたら、錆びで固着してしまって、頭を破損してしまいました。
またブースターのプラスチック部分も劣化して、ヒビが入っていました。雨水が侵入したような跡はなく、内部は無事ではありました。
ケーブルの見た目は、特別に変化は見られませんでした。しかしケーブルを止めている、ビニールテープは、端の方から剥がれていました。ビニールテープが数cm剥がれて、垂れ下がっていました。
風雨による破損が無い
屋根裏に設置すれば、風雨にさらされることによる破損がありません。
我が家は設置して10年未満だったからか、または業者の腕が良かったのか、何度もの台風に耐えました。各部の破損は見られませんでした。
各部の劣化は、ビニールテープ以外は見られませんでした。アンテナを支えるワイヤーの劣化が無く、グラツキが無かったのはすごいです。
メンテナンスが簡単
メンテナンスで屋根裏にTVアンテナを設置すれば、屋根上に上るよりは安全です。
我が家の場合、屋根上にアクセスするには、地面からは7m以上の梯子が必要です。2階のベランダからアクセスしたとしても、3mほどの梯子が必要です。
いずれも転落の危険性があります。
そして屋根に上ったら、足元が滑らないように気を付けなければなりません。
足元に気を付けると、はるか下の地面が視界に入ってしまいます。高さに慣れていないとクラクラしてしまいます。
屋根裏にTVアンテナがあれば、屋根裏に入るだけで良いのです。
最悪、転落しても天井を破って、2階の床までの2.5m程度で済みます。
足元も安全にアンテナ設置場所までアクセスできます。
足場が無くても、高さのある梯子がなくても、高さが低ければ転落時の負傷は軽くなります。
屋根裏の構造が分かる
今まで良く分からず、放置していた屋根裏の構造が分かりました。我が家の場合は意外とスペースが広く、隠れ部屋として将来活用できそうでした。
電気工事士を取得した事もあって、屋根裏の電気配線も理解できるようになりました。
屋根裏に設置するデメリット
屋根上よりも受信感度が下がる
屋根上よりも屋根裏のほうがTV受信は不利になります。
屋根上は障害物が全くありません。電波を遮る障害物が無ければ、受信に有利です。
屋根裏は屋根と壁などの障害物があります。障害物がある分、受信条件としては悪くなり、受信感度は下がります。
知識、技術、器具が必要
特別に実務経験や資格が無くても、TVアンテナは屋根裏に設置できます。
しかし事前調査はできるだけしておきましょう。事前調査が不十分ですと、購入したアンテナが結局自力で設置できず、業者に任せることになってしまいます。
狭くて限られたスペース
屋根上で作業するよりははるかに安全ではありますが、屋根裏は活動(生活)をするスペースではありませんので、狭く頭をぶつけたり、手足をこすって怪我をしたりします。
我が家の場合、最も高さのある所で1.6m程度です。一般的な成人男性ならば、首を必ず曲げないと移動できません。
配線やTVアンテナ設置作業では、這って作業せざるを得ない低い所で行う事もあります。
冬に作業しよう。夏場の作業は大変
夏場の屋根裏は灼熱地獄です。我慢すれば何とかなるレベルではありません。熱中症で体調不良になります。
夏場の作業はできるだけ避けましょう。冬の涼しい時期が最適です。
天井を破ってしまう可能性
屋根裏を移動する際は、体重をかけても良い所に足を乗せましょう。構造を知らない素人でも、柱の通っていない薄い板に乗ったら破れそうと分かりますね。逆にかなり太くて中心を貫いている柱は、乗っても大丈夫と分かります。
作業中うっかり油断して、乗ってはいけない所に足を乗せてしまう事があります。ちょっと慣れてきた頃が一番危険です。
何度も出入りして慣れてきた頃に、うっかり柱の上ではなく、天井板の上に片足を乗せてしまいました。断熱材が破れただけで済みました。
弱い所に体重を思いっきり乗せてしまうと、天井を突き破って階下に落下する危険性があります。
中は真っ暗
採光用の窓が無い限り、屋根裏は真っ暗です。換気口から漏れるわずかな光はありますが、それだけでは中の様子は全く分かりません。
頭に装着する作業用のライトは必須です。万が一、電池が切れたとき・故障したときに備えて、もう一個光る物を携行しましょう。
私の場合はスマホをポケットに入れて、万が一の懐中電灯の予備としていました。作業中に調べ物をしたい場合にも便利です。
まとめ
TVアンテナを屋根裏に設置する、メリットとデメリットをまとめました。
自分で設置できそうであれば、メリットが多いのでおすすめです。