我が家の屋根裏(小屋裏)の遮熱・断熱強化には、何が良いのか検討した所、我が家の屋根の真裏(真下)にアルミ反射シートを貼り付ける方向で固まりました。
- 材料費が比較的安い(1.5m幅50mで1万円しない)
- 施工も簡単(タッカーで留められる)
とバランスが良いのが長所です。
検討した他の遮熱・断熱方法も挙げてみます。
今回の目的
今回の目的は屋根裏を手入れする事で、夏の2階の部屋を少しでも涼しくしたい、という事です。
2階は夜になっても屋根裏にたまった熱のせいで、暑いです。屋根裏にたまる熱を少しでも少なくしたいのです。
遮熱と断熱の違いを把握する
私自身、よくわかっていなかった「遮熱」と「断熱」の違い。
こちらのサイトで分かりやすく解説されています。
意外に知らない「遮熱」と「断熱」の違い
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO78201530Z01C14A0000000/
- 遮熱は熱が入らないようにする事(熱はため込まない)
- 断熱は入ってくる熱を少なくする事(熱をため込む)
夏を涼しくするには、遮熱がふさわしいようです。断熱だと熱をため込んでしまい、夜間にたまった熱を放出し、夜間も暑さが続くことになります。
逆に言うと、夏は涼しくできるけど、冬は寒くなる可能性があります。
遮熱・断熱材料を考える
比較的手に入りやすい材料から、遮熱・断熱を考えました。
グラスウール
グラスウールは黄色いガラス繊維が袋の中に詰まっていて、断熱の効果がある素材です。熱をため込む性質があり、燃えにくいです。
メーカーや型番にこだわらなければ、どんなホームセンターでも取り扱っています。入手がしやすいです。
我が家では2階の天井(屋根裏の床部分)に使われています。設置はおおざっぱで良いのでしょう、所々ずれていたり、めくれ上がったりしています。
中に入っているガラス繊維は人体には良くありません。肌に触れるとかゆみを引き起こします。
ホームセンターの店頭には、10束1セットで5セットは置いてあります。我が家の場合、ざっと5セットは必要になりそうです。
屋根の真裏(真下)に設置する場合、通気を考慮しなければなりません。厚みがあるこの材料は、通気層を確保するのが難しく、候補から外れました。
スタイロフォーム
青い色をした丈夫な発泡スチロールみたいな物です。断熱の効果があります。畳一枚分の大きさで売られている事が多いです。
どんなホームセンターでも扱われています。厚みもバリエーションがあって、入手しやすいです。
欠点は「燃えやすい」事です。
さらに設置作業に精度を要するのが欠点です。垂木の間を隙間なく敷き詰めるのが難しいのです。
精度を要する作業を減らすべく、垂木の上に固定するとしましょう。すると今度は、スタイロフォームの厚みの分、屋根裏空間が犠牲になります。
また、畳一枚分のスタイロフォームの搬入スペースを確保するのに、どこかを開口しなければなりません。それか点検口に通せる大きさに切断しなければなりません。加工の手間が多いのです。
これらの理由よりスタイロフォームも候補から外れました。
風通し銀次郎等の材料
段ボールにアルミを貼り付けてある素材です。垂木の間に入れてタッカーで留めます。遮熱の効果があります。
通気層が確保できるのも長所です。素材が段ボールなので、カッターナイフ等での加工がしやすいです。燃えやすい欠点はあります。
ホームセンターの店頭では見たことがありません。通販になります。
しかしこれは候補として最後まで残りました。
アルミ反射シート
トータルバランスで、これにする事にしました。遮熱効果と通気層確保ができ、重量もなく、設置もタッカー留めでできるからです。
建築用のアルミ反射シートが理想ですが、農業用のアルミシートも似たような効果があって、比較的安いです。農業用だから耐久性もあります。
ホームセンターではシルバーのシートを見かけましたが、目的がちょっと違う物でした。だから主に通販で購入する事になります。農協でも問い合わせれば、取り扱いはあるようです。
もしもこれを屋根に貼り付ければ、最大の効果が期待できます。しかし屋根には簡単に登れないし、貼ったら反射で近所迷惑になってしまいますね。
まとめ
遮熱と断熱の違いを把握した上で、屋根裏空間の暑さを少しでも和らげるために、アルミ反射シートを取り付ける事にします。
取り付けはもちろん、涼しい時期のうちに済ませます。