電気工事士の技能試験の練習では、自分で材料やケーブルを用意する事になります。ここではケーブルの長さを、長めに用意する必要性についてまとめます。
- 練習で準備するのは自分自身。準備時間の節約のため。
- 技能試験本番でも、長めに支給されるため。
- 長めのケーブルだと何度も練習するのに都合が良いため。
技能試験対策には「準備万端シリーズ」がおすすめです。
長さをきちんと測る必要性は無い
技能試験対策のテキストには、ケーブルの長さが予想で指定されています。これを意識して長めに用意しておくのです。
例えば支給材料として、「長さ約800mm」とテキストに掲載されているとします。それを「長さ約900mm」で用意してしまうのです。
もっと突っ込んで言えば、「長さ約800mmと指定されているのなら、800mm以上あれば良い」という事です。
810mmでも、850mmでも良いのです。
技能試験本番でも長めの支給
技能試験本番で支給されるケーブルも、長めに支給されます。
試験開始前に材料は確認する事になっています。その時に部品点数や、ケーブルの長さを必ず確認します。
例えば「部品点数が足りない」・「ケーブルの長さが足りない」と思ったら、試験官に申告しましょう。改めて支給されるか、試験官と念入りに確認をするか、という事になるでしょう。
もし試験開始後に「部品点数が足りない」・「ケーブルの長さが足りない」と気づいても、追加支給はしてくれません。注意しましょう。
部品点数が多い、ケーブルが長い場合は、申告する必要はありません。
準備時間の節約にもなる
練習では自分で材料を準備する事になります。この準備作業も慣れれば10分程度で済みますが、できるだけ時間をかけずにしたいものです。
曲がったケーブルをまっすぐに伸ばして、きっちり長さを測って用意する必要性は全くありません。
予想でも本番でも長さが「約○○mm」とあるように、ケーブルの長さはおおざっぱです。
技能試験では長さが足りないと欠陥ですが、長いぶんには欠陥にはなりません。
長めだと再度の練習に都合が良い
ケーブルを長めに用意しておけば、同じ候補問題を再び練習するときに都合が良いです。
またそれとは別に、ケーブルがあまりにも短いと、作業がしづらくなります。
例えば、VVFケーブルのシース(灰色や青色)が100mm~150mm未満になると、中のIV線が動いてしまいます。
さらに接続器具間が狭くなってしまい、作業に支障が出てきます。
技能練習用の材料セットのケーブルは、かなり長めに用意されています。「準備万端2回分」なら、2.5回分はできます。
ただし良く使うケーブル(VVF1.6-2CやVVF1.6-3CやVVF2.0-2Cなど)に限ります。
長めにした時の注意点
候補問題であまり使われないケーブル類は要注意です。
練習用の材料セットで購入すると、ケーブルは必要な長さ+α程度の長さしかありません。短くカットせず、そのまま練習で使いましょう。
筆者はVVF2.0-3C(黒・赤・緑)を使う候補問題を、3回練習しました。一回使う毎に100mm程度は短くなってしまいます。練習すればするほど、ケーブルが短くなってくるのです。
準備万端シリーズでは
筆者が購入した準備万端シリーズには、候補問題であまり出番のないケーブルの長さは、必要最低限+αでした。
材料一覧表があるので、購入したらすぐに確認します。
例えば「VVR2.0-2Cは0.4m」と書かれています。実際に材料の長さを測ってみたら、500mmを超えていました。たまたまなのか、良心的なのか。
他にVVRやVVF2.0-3C(黒・赤・緑)などのケーブルは、候補問題13問の中で1問か2問程度しか使われません。500mm程度の長さです。
長めに用意したからこそ
長めにケーブルを用意したからこそ、「練習だからたまたまケーブルが長めなんだ」と意識して練習しましょう。
技能試験本番ではギリギリの長さになる可能性もあります。また緊張して何度もやり直して、短くなってしまう事も考えられます。
まとめ
練習の段階では長めにケーブルを用意して、繰り返しの練習に備えましょう。もちろん腕に自信があったり、材料が豊富であるなら、その限りではありません。