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3路・4路の 候補問題を攻略!

技能試験で難しいと言われるのが3路・4路スイッチを必要とする候補問題(No.6とNo.7)です。特にNo.7は4路スイッチが登場し、難しいとされています。

しかし難しいのは複線図(回路)ではありません。時間内に完成させる事です。施工時間をできるだけ長く確保するのが、攻略のコツです。

意味を理解せよ!

3路・4路複線図は一見複雑ですが、考え方自体はシンプル。一度コツをつかんでしまえば楽勝です。

3路・4路スイッチの実際の使い道

一般家庭では階段の照明スイッチに良く使われます。もし3路スイッチが無かったら、階段を上ったら照明を消せません。

夜間に階段を上る前に、手元のスイッチで照明をONします。階段を上ったら、上った先にあるスイッチでOFFにするのです。

3路・4路スイッチの回路図

3路スイッチを使った回路図を例に挙げます。最初に良くみられる回路図です。なんだかごちゃごちゃしています。0、1、3の数字と斜めの線が気になりますね。

3路スイッチを使った回路

3路スイッチを使った回路

0、1、3の数字と斜めの線を省略し、シンプルな回路図にしてみます。

3路スイッチを使った回路_シンプル版

3路スイッチを使った回路。シンプル版

これでかなり分かりやすくなってきました。これを基本に複線図を描いていけば、迷う事は少なくなります。

上の電線は上に、下の電線は下に接続するのです。

以下、4路スイッチの例です。3路スイッチと同様に処理してみましょう。

4路スイッチを使った回路

4路スイッチを使った回路

シンプルにしてみると一目瞭然です。

4路スイッチを使った回路_シンプル版

4路スイッチを使った回路。シンプル版

この考え方を基本に複線図を描いていきます。

複線図の丸暗記は危険

複線図の丸暗記は危険です。なぜなら候補問題の概要は公開されていても、詳細条件までは公開されていないからです。

各社から発売されている候補問題の対応方法は、編集時までの出題傾向に沿っているだけです。実際に出題された時に条件が異なってくる場合があります。

複線図は丸暗記ではなく、基本ルールにのっとって描けるようにしましょう。

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施工時間をできるだけ確保せよ!

3路・4路スイッチが使われる候補問題は、施工時間をいかに長く確保できるかがポイントです。

というのも加工の手間が非常に多く、他の候補問題に比べて、時間がかかってしまうからです。

ケーブルの処理から接続(リングスリーブ、差込形コネクタ)まで、他の候補問題よりも加工数が多いです。

電線の接続数に注目してみましょう。リングスリーブや差込形コネクタ接続の数です。

  • 最もシンプルな候補問題では3か所
  • 3路スイッチが使われる候補問題では8か所
  • 4路スイッチが使われる候補問題では10か所

これだけの差があるんです。ケーブルの処理から、接続(リングスリーブ、差込形コネクタ)までの加工数が多い事が分かります。

接続できる所は先に接続せよ!

電線の処理が終わったら、できるだけリングスリーブや差込形コネクタに接続してしまいましょう。

差込形コネクタ接続部分は、電線の処理が終わったらすぐに接続、または差し込んでしまいましょう。

リングスリーブも差し込んでおいた方が良いです。途中で抜けてしまう可能性はあっても、複数の電線があって仮止めできそうならやっておいて損はないです。

差込形コネクタは万が一間違って差し込んでしまっても、抜く事ができます。抜いた芯線には傷がついているため、本来なら剥きなおして新しい芯線を出す必要があります。しかし技能試験なら剥きなおさなくても、大丈夫です。以下の欠陥基準に当てはまりません。

電気工事士技能試験(第一種・第二種)欠陥の判断基準 抜粋

5.電線の損傷

5-1.ケーブル外装を損傷したもの

イ.ケーブルを折り曲げたときに絶縁被覆が露出するもの
ロ.外装縦われが 20mm 以上のもの
ハ.VVR,CVV の介在物が抜けたもの

5-2.絶縁被覆の損傷で,電線を折り曲げたときに心線が露出するもの
ただし,リングスリーブの下端から 10mm 以内の絶縁被覆の傷は欠陥としない

5-3.心線を折り曲げたときに心線が折れる程度の傷があるもの

7.差込形コネクタによる差込接続部分

7-1.コネクタの先端部分を真横から目視して心線が見えないもの

7-2.コネクタの下端部分を真横から目視して心線が見えるもの

結束バンドや、合格クリップを仮止めとして使う対処法もあります。




しかしこれらの道具(工具)が、技能試験で使えたとしても、取り外しに手間や時間がかかります。また、取り外しを忘れると欠陥となり不合格です。

十分に練習できていれば、これらの補助具は使わない方が早く正確に作業を進められます。

逆に必要なのならば、練習が不足していると言えます。

基本中の基本。練習を重ねる

以上のコツを得ても、時間内にできるだけ早く正確にできるまで、練習を重ねる事が必要不可欠です。

3路・4路スイッチ問題に限らず、技能試験は練習した分、早く正確に作り上げられます。

練習を重ねれば、自分なりの時短作業法が見いだせるようになります。

練習不足だと時間内に仕上げる事はできないし、作品の完成度にも影響します。できているつもりでも、欠陥で不合格になる可能性が高まります。

まとめ

3路・4路スイッチが使われる候補問題は、複線図作成に時間をかけてはいられません。施工時間がかかってしまう事を念頭に置いて、できるだけ施工に時間を割けられるよう工夫しましょう。

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