技能試験攻略のポイントは、重要な順に
- 手を動かす
- 欠陥を作らない
- 候補問題をすべて2回以上練習する
- 時短テクニックを身に付ける
の4つです。
手を動かす
技能試験対策で最も基本的な事です。手を動かして、候補問題の作品を作っていかなければ、技能試験の本番では全く対応できません。
初めて技能試験問題にとりかかる時は、テキスト(参考書)や動画を見ながらになります。絶対に試験時間内に終わりません。1時間で形になれば万々歳です。
こんな調子で時間内に完成できるようになるのかな?と心配は無用。手を動かして練習を重ねれば、必ず時間内に完成できるようになります。
時間がどうしてもかかってしまう所もあります。そういった所は練習で見出せてきます。徹底的に練習を続けていけばいいのです。
被覆を剥くのに最初は1分もかかっていたのが、慣れてくると数秒でできるようになります。
まずは手を動かしましょう。
欠陥を作らない
適当に作品を作っていてはだめです。欠陥が無いように作ります。作品に欠陥が一つでもあると不合格です。
欠陥の判断基準は、公式サイトで公開されています。
参考URL→https://www.shiken.or.jp/candidate/handankizyun.html
参考書や動画サイトでも確認できます。まず参考書の写真で理解してから、動画で理解を深めましょう。
参考書で欠陥例を確認
参考書には欠陥例がまとめられています。一度に確認ができて、慣れないうちは非常に便利です。
写真を見て理解できない場合は、他のテキストの写真やネットの欠陥例などで理解を深めましょう。
動画で欠陥例を確認
動画でおすすめなのがHozan公式サイト電工試験の虎(リンク)です。工具メーカーの公式なので、内容に間違いなし!です。
個人や電気工事業者が公開している動画は参考程度にしましょう。実務に対応している応用としては大丈夫でも、試験対策としては良くなかったりします。
危険なのは、古い動画です。古い試験制度では合格の範囲内であっても、今の試験制度では不合格になってしまう場合があります。初心者のうちはその区別ができません。
最も避けるべき欠陥
欠陥にもいろいろありますが、一番大きな欠陥が「作品が未完成」です。審査員が一瞬で不合格判定を下します。
部品の組み付けやケーブルの長さなど、細かい部分に気を取られて、時間内に作品が完成しなかったら、その時点で不合格です。
作品を時間内に完成させるには、やはり練習あるのみです。
候補問題をすべて2回以上練習する
技能試験の候補問題をすべて2回以上練習しましょう。納得できるレベルまで到達するには、2回以上の練習が必要です。
筆者の場合、合計2.5回分位練習しました。候補問題のNo.1から始めて、No.3までは時間内には終わらず。それ以降はだんだん慣れてきて、制限時間近くまでに終えられるようになりました。
2回目はすべて時間内で終えられるようになりました。自信のない候補問題に関しては、残ったケーブルを使って再度練習しました。
筆者は以下のセットと同等の物を購入して活用しました。2回分+アルファ程度の材料が揃っています。
練習の頻度について
一日に何回も一気に練習するのはやめましょう。
- 集中力が続かず、怪我をする恐れ
- 一日でたくさんやるよりも、何日かに分けた方が身に付く
できるだけ毎日行って、手を動かすのが一番です。もちろん無理に毎日候補問題を行う必要はありません。苦手な部分の練習だけでもやりましょう。
時短テクニックを身に付ける
欠陥が無ければ合格です。言い方を変えると、欠陥にならない手抜きができる部分があります。
参考書やネットではあまり触れられない、手抜きができる部分について紹介します。
ケーブルの長さは大まかで良い
ケーブルの長さは、大まかな長さが取れていれば大丈夫です。
例えば「150mm」と指定されていれば、「100mm」でも「200mm」でも大丈夫。
50%以下でないもの、つまり半分以下でなければいいのです。50%以下だと明らかに短すぎて、判定員が定規を取り出すまでもなく不合格です。
長さが長い分には問題ありません。しかし長すぎるのは問題です。試験ではケーブルが不足しても追加支給してくれません。他に使いたいケーブルの分が、足りなくなる恐れがあります。
道具を追加購入する
持ち込み可能な、便利な道具を活用するのもありです。
特に優秀なのは
- 合格マルチツール 7つの作業ができる工具。7つのうち「レンチ(大)」が特に便利。アウトレットボックスのロックナットを止める時に大活躍します。しかも安価です。絶対におすすめします。
この他にも、役立ちそうな工具を紹介します。
- 合格ゲージ 被覆を剥く長さが測れるゲージです。
- 合格クリップ 電線圧着前に電線を仮固定できます
慣れないうちは、これらの道具を使ったほうが、時間の節約ができます。しかし慣れてくると不要になってきます。
筆者の場合、あったほうがいいかな?と思っていましたが、練習を重ねていくうちに、無くても何とかなるようになりました。
まとめ
電気工事士の技能試験で一番必要なのは、手を動かす事。練習する事です。
試験本番ではめちゃくちゃ緊張します。練習不足では本番で歯が立ちません。納得できるまで練習をしましょう。
練習の段階では、欠陥を作らない事が最も重要です。欠陥が無くなったら、今度は時間の節約です。
はじめのうちはどうしても時間がかかります。練習さえすれば、時間が短縮でき、合格が見えてきます。頑張りましょう。