筆者の愛用しているキヤノンPro9000は一度修理に出して、まだ使い続けています。
良いプリンターとはいえ、10年近く使っている古い機種。筆者が考える故障時の対処法を紹介します。
- 故障箇所が特定でき、部品交換で済むのなら部品交換をする
- メーカー修理受付は終了しているので、あきらめて買い替える
以上が選択肢となります。
故障箇所が確定できるなら部品交換
Pro9000は上中下で言うと上位機種に当たります。それでも長持ちするとは限らないようで、筆者所有のPro9000は、購入後数年で印刷の不具合が生じて一度修理に出しています。
プリントヘッドの故障
原因は「プリントヘッドの故障」でした。メジャーな故障のようです。故障部位が確定していれば、プリントヘッドだけの買い替えもありでしょう。
下位機種には、インクタンクとプリントヘッドが一体となった製品もあります。このような機種は、普段のインク交換のコストが割高です。
廃インクパッドがいっぱいになる
使い込んでいると起こりやすい不具合として、「廃インクタンク(パッド)がいっぱいになる」という現象があります。
インクジェットプリンタはインクの固着を防ぐために、時々インクを捨てています。インクの捨て場所はスポンジになっていて、そこにインクが溜まっていくというしくみです。
筆者はお手入れのつもりで、うっかりスポンジ部分を触って、手が汚れてひどい目に遭いました。
廃インクパッドは自分で交換しても、交換記録の書き換えまではできないため、エラーの解消はできません。
- キヤノン
廃インクタンク(インクタンク吸収体)エラーが表示される
https://cweb.canon.jp/e-support/faq/answer/inkjetprinter/23425-1.html - エプソン
廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達しました。
https://faq2.epson.jp/web/Detail.aspx?id=1859
修理受付ができない機種もある
以上のトラブルでメーカーに修理を依頼しようとしても、すでに修理受付を終了していて、修理を受け付けてくれない機種もあります。
- キヤノン
修理対応期間終了製品
https://cweb.canon.jp/e-support/repair/parts-limit.html - エプソン
修理対応終了製品
https://www.epson.jp/support/shuri/expiration/list/2.htm
筆者所有のPro9000は、修理受付終了近くになって故障し、持ち込み修理をしました。
自分で故障箇所を見出して部品を入手して、修理できるのが一番です。しかしネット情報が多い昨今でも、自分で故障箇所を特定して修理するのはハードルが高いです。
高額なパーツを取り寄せて、結局直せないとなると大損です。
修理のリスクや手間を考慮すると、買い替えた方が手っ取り早いです。
故障する前に買い替える
2020年12月現在、上位機種から廉価機種までA3対応プリンターは揃っています。故障して困ってしまう前に買い替えるのも一つの手段です。
買い替え候補のA3プリンター
PRO-S1 Pro9000の直系後継機
写真プリント画質重視のPro9000直系後継機。他の機能もなんでもあり。Pro9000の買い替えで悩んだらこの機種です。
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- 写真画質・8色独立染料インク
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- A3・A3ノビプリント
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- レーベルプリント
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- Wi-Fi・有線LAN
iP8730
写真画質を控えめにした廉価機種。Wi-Fiやレーベルプリント機能は付いています。
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- 6色独立染料インク
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- A3・A3ノビプリント
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- レーベルプリント
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- Wi-Fi
まとめ
愛着のある機種や上位機種なら、まずはメーカーの修理を検討しましょう。
メーカーの修理受付が終わっている、自分で直したいのならば、故障箇所を推定して自分で修理する方法もあります。
しかし故障箇所が特定できるのはメーカーや熟練者です。高価な部品を入手して、部品を交換しても直らなかった、故障原因は違っていた、別の箇所が故障した、等もありえます。
数万円のプリンターなら、買い替えるほうが修理費用や手間を考えると合理的な面もあります。