注意点を踏まえた上で、白あり対策(防除)をDIYで行う方向けに、筆者が準備した道具や作業手順を紹介します。
薬剤(白あり防除剤)
白あり防除用の薬剤は「低臭性」かつ「オレンジ」をおすすめします。
製品にはバリエーションがいくつかあります。臭いや色の違いです。筆者は作業性や、作業後に生活をする事を踏まえ、以下の点を押さえた製品にしました。
- 低臭性:石油系の臭い(灯油に似ている)が抑えられています。しかしあくまでも臭いが少ないだけであって、ゼロではありません。噴霧のしかた・量によっては、かなり臭いが残ります。
- オレンジ:無色と違い、噴霧した場所に色が残るのが分かって便利です。欠点は多く噴霧すると家の外にまで薬剤が出た場合、着色してしまいます。
噴霧器
薬剤を噴霧する噴霧器も必要です。
筆者は以下の機種で薬剤を噴霧しました。
電池
噴霧器用の電池も必要です。
筆者は単3形エネループ(充電池)にスペーサーを取り付けて使用しました。電圧の関係で、本来よりも若干パワーが劣る可能性があります。しかしとりあえず使えています。
懐中電灯
狭く暗い空間を作業するのにライト(照明)は必須です。万が一の故障に備え、絶対に2つ以上そろえて下さい。
片方が故障あるいは電池切れで点灯しなくなっても、もう片方のライトで何とかなります。万が一の保険です。
小型の懐中電灯を後の項目で紹介する台車(背板)に取り付けます。
電池交換式よりも充電式の方が、小型軽量で便利です。作業前に十分に充電し、連続点灯時間を必ず確認しましょう。最低でも1時間は連続点灯してほしいです。
ヘッドライト
ヘッドライトは頭に装着します。作業方向を照らしてくれて便利です。
製品を選ぶ際の注意点として、作業中に下にずり落ちると直すのが面倒です。ベルトはハードタイプで、横方向だけでなく縦方向にもベルトがあるタイプが良いです。
ソフトタイプのベルトは作業中にずり落ちてしまい、作業性が落ちます。
背板または台車
床下が土間コンクリートなら、背板(せいた)や台車があると移動に便利です。
背板や台車の持ち手穴部分に、太目の輪ゴムで括り付けて作業をします。
土間コンクリートではない、土むき出しの床下の場合は、直接はいずって作業をする事になります。
背板があると寝そべりながら作業ができます。今回の作業用としてピッタリです。
筆者は背板の存在を知らず、ホームセンターで売られている普通の台車を購入して使いました。木製の台車でもなんとか作業はできました。
背板や台車の取っ手部分に、懐中電灯を取り付けるには、太い輪ゴムやシリコンバンドを活用しましょう。
作業服
つなぎの作業服で、不織布の使い捨てが良いです。使用後は捨てられます。服の上から着るのでやや大きめを選びましょう。
筆者はカッパ(レインコート)で代用しました。もちろん作業後は洗濯です。再利用はできますが、熱がこもりやすいです。
冬に作業をおすすめする理由の一つです。
保護メガネ
保護メガネは、薬剤や床下のゴミやホコリから目を守るために必要です。
マスク
マスクも用意しましょう。
筆者は普通の使い捨てマスクを使いました。しかし作業中にずれるのが欠点です。今後作業をするのなら、以下の製品を使いたいと思っています。
薬剤が気になるのなら防毒マスクです。
手袋
手袋も必要です。なかでもおすすめは背抜き手袋です。
手の平側はゴム素材で滑りにくく、手の甲側はゴムが無く蒸れにくくなっています。白あり防除作業時だけでなく、DIYが趣味ならぜひもっておきたいアイテムです。
まとめ
筆者がDIYで白あり防除を行った時に用意した物、必要な物を紹介しました。
予算は約29,000円でした。そのうち薬剤が一番高いです。業者によっては納期もかかりますので注意しましょう。